選択肢の判別 111の視点

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 選択肢の判別 111の視点

※2025年4月21日改訂

 論理パズル

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「消えた1,000円のナゾ」・「天使と悪魔と人間」・「Aさんの帽子は何色か」・「偽金貨はどれだ?」など、11の問題と解説。

 各種論理

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本ページの内容をよりよくご理解いただくため、『各種論理』の①~⑦を事前にお読みいただくことをお勧めします
各種論理のページ
①三段論法(演繹法) ②暗黙の前提 ③前提のすり替え ④因果関係 ⑤矛盾 ⑥背理法 ⑦論理的飛躍

■受験生、特に小学生は、大人が当然備えているような様々な視点が未発達であり、検討力も不十分です。そのため、塾講師や家庭教師は、子どもたちの学力を育成すべく、また、新たな視点を付与すべく、試行錯誤(さくご)を重ね、様々な技術を工夫して指導をしています。

 随分昔からある「定石(じょうせき)テクニック」の一つに、「本文を通読していては制限時間内に全問を解き切ることは困難だ。本文は通読せず、先に設問に目を通し、本文で問われている箇(か)所の前後内容によって解答を決めよ」といった手法がありますが、残念ながら現在でも、非常に多くの小学生(中学受験生)たちがこの非本質的な手法を「正攻法」として指導を受け続けています。

 「そもそも学力の低い子どもが伸びるはずがない。まともに授業をするだけ無駄(むだ)」、「所詮(しょせん)、その場限りのやっつけ仕事」と考えて子どもたちに対する先生方が多数いらっしゃるのもまた、この業界での現実です。「国語は秋になって伸びなければ、もう伸びることはない。国語は捨てなさい」、「記述問題は捨てなさい」といった、指導者(教育者)の無責任極(きわ)まりない言説を信じ込まされ、素直にそれに従い、受験産業の食い物(犠牲(ぎせい))となっている多くの純粋(じゅんすい)な子どもたちのことを思うと、大変気の毒で残念に思います。

 選択肢の判別においては、「『言い過ぎ』、『大げさ』、『極端』な印象を与える選択肢は選ぶな」、「『断定表現』や『限定表現』、『強調表現』のある選択肢は選ぶな」、「『全て・どれも・みな』」のような全称(ぜんしょう)表現が用いられた選択肢は選ぶな」、「選択肢の説明文の前半を棒線(ぼうせん)で消し、後半の内容のみで判断せよ」、「『強い』印象や『ポジティブ』な印象を与えるものを選べ」、「プラス、マイナスの印象の違いで決定せよ」、「説明が具体的すぎるものは選ぶな」、「いかにも立派な正論が主張されたものは選ぶな」、「教育上好ましい内容となっている説明を探せ」といった、思考や論理によらない、その時その場だけの「印象や感覚に依存(いそん)する手法」や「安直な機械的処理法」が指導されているケースが相当に見受けられます。これは、高校受験や大学受験の指導においてはより一般的であるようです。

 論理や思考によるのではなく「印象や感覚による判定法」や「安直な機械的処理法」によって解答を決めるというのは、「鉛筆やサイコロを転がして答えを決める」のと違いはありません。作問者の側は、多くの子どもたちがそのような手法によって国語の選択問題に当たるよう指導されていることを承知のうえで、判断に揺(ゆ)らぎを与え、誤答に誘導しやすいよう、手を変え品を変え、様々に工夫を凝(こ)らして作問をしています。自分自身の将来のためにも、「読む力と考える力」を育て、「本文との速(すみ)やかな照合と検討」とによって「論理的、かつ正確な判断」ができるよう、普段から「本質的な読解学習」にしっかりと取り組んでおきましょう。

※本資料巻末に掲載した「時間配分のしかた」、「時間短縮訓練」、「高速トレース(全脳型分析的高速処理)」、「再現学習(口頭でのアウトプット)」、「フラッシュリーディング(全脳型分析的速読法)」等の資料も併(あわ)せて参照してください。

■かつて、当方の指導する生徒に、「私は作問者と戦うつもりで問題に当たっています」ときっぱりと言い切る者がいました。問題が解けないことが悔(くや)しい、作問者の仕掛けた罠(わな)にはまるのが悔しい、とその生徒は言い添(そ)えましたが、大人(作問者)の思考力に自分の思考力が及(およ)ばない悔しさと苦悩、そして、それを克服(こくふく)してゆくために、一つひとつの問題に真正面から実直に向き合ってゆこうとする11、12歳の子どもなりの気概(きがい)が、私にはひしひしと伝わってきました。

 中学受験を志(こころざ)す皆さんは、中学校側が求めている生徒像がどのようなものかを今一度考え、それをよく心に受け止め、思考したり苦闘(くとう)したりせずともあらゆる夢を楽に叶(かな)えてくれる「魔法の杖(つえ)」の存在を信じて安易にそれにすがろうとするのではなく、「直面した問題の一つひとつを、自身が持てる能力を最大限に発揮して解決してゆく姿勢」、「自分の力で自分を育て、作り上げてゆく姿勢」、「自分の人生を自分の力で築き上げてゆく姿勢」の大切さを常に忘れずにいてください。

 また、中学受験国語は、論理や思考力だけで全ての問題が解決するわけではありません。日がな一日机(つくえ)に向かうばかりでなく、時に外界へと視野を広げ、自然や世の中のさまざまな事象に目を向け、五感を働かせて、触れ、感じ、想像し、考えてみる。そして、人との出会いや、人との関わりを大切にし、自分の未来にしっかりと目を向け、自分の生き方を一つひとつ見定めてゆくつもりで、自分自身を磨(みが)き、育(はぐく)んでゆく。そうした姿勢こそが、揺(ゆ)るぎない自分という存在の礎(いしずえ)を築き、人間としての幅を広げ、心の豊かさを培(つちか)うための大切な勉強であると言えます。そのことを常に胸の底に置いて、溌溂(はつらつ)と日々の学習に勤(いそ)しんでもらいたいと思います。

■作問に携(たずさ)わる方々には、受験生の思考力や分析力、検討力を測る本来の目的に沿(そ)い、そして、何より子どもたちのために、その場しのぎの安直な手法や機械的な手法によって容易(たやす)く崩(くず)されないよう、より巧(たく)みに工夫を施(ほどこ)してもらいたいと思います。今後、『不適切肢を選ぶ問題』や『当てはまるものを全て選ぶ問題』、『三択で絞(しぼ)り込みに迷う問題』、あるいは、『資料や図表を用いつつ本文との確実な照合によらねば判断が困難な問題』、『二種の異なる文章を関連付けて考えさせる問題』等を増やしてゆくのも一手でしょう。

 また、塾講師や家庭教師の方々にも、子供たちが論理的な思考力と多角的な検討力とを備え、自分の頭をよく使い、思考作業による判断と結果に確かな手応(てごた)えが得られるよう、より本質的で精緻(せいち)な工夫を指導に施してもらいたいと思います。


【 友紀夫君と進次郎君 ~疑似(ぎじ)相関(見せかけの相関)】 ※関連手法(11)参照
・友紀夫(ゆきお)君:アイスクリームの販売量が、上がっていますな!(A)
・進次郎君:熱中症になる人も、増えているぞ!(B)
・友紀夫君:アイスクリームの販売量の増加が、熱中症増加の原因ですな!!!
・進次郎君:今のままではいけない! だからこそ、日本は今のままではいけない!
・ひろゆき君:それって、あなたの感想ですよね!
・竜兵君:くるりんぱ!
・たけし君:ちょっと何言ってるかわからない。

・ある事柄(ことがら)(A)が変化するとともに他のある事柄(B)も同時に変化しているとき、そこに「相関関係がある」というが、単に相関関係を示しているだけのものに「因果関係」を捉(とら)えてしまうことを「疑似相関(ぎじそうかん=見せかけの相関)」という。
※相関関係:一方の変化とともに、他方も変化するような関係。

・例文の場合、実際には(A)と(B)は「別の要因(C=気温の上昇)」によって変化しているのだが、それがはっきりと見えるものではないために、(A)と(B)とが「因果」によって関連づいている印象を与えてしまう。「因果関係のあるものには相関関係がある」が、相関関係があるからといって、それが因果関係を示しているとは限らない。


【 循環(じゅんかん)論法 】 ※(65)『同語反復』、『循環論法』参照
・友紀夫(ゆきお)君と進次郎君とは特殊(とくしゅ)な通信方法を使って互いに自由に意思疎通(そつう)できるようですが、二人の会話は論理が破綻(はたん)していて、一般の人たちには全く意味不明ですね。竜兵君もたけし君も呆(あき)れてしまいました。ちなみに進次郎君の、「今のままではいけない! だからこそ、日本は今のままではいけない!」のような論法を「循環論法」といいます。同語を無意味に繰り返して、いかにも根拠に基づいた主張らしく見せかけるだけの偽(いつわ)りの論法ですから、話の中身が空っぽで、何の問題解決にもなりません。
※(65)、(66)『同語反復(循環論法)』を参照!

・そこで、ひろゆき君は、堂々と「空(から)っぽの主張」をして誇(ほこ)らしげな進次郎君に対し、「問題に対して真摯(しんし)に向き合いもせず、平然と論点をはぐらかし、明確な根拠も具体案も示さず、虚勢(きょせい)を張っては自己満足に浸(ひた)っているばかりで、ただ当たり障(さわ)りのないその場限りの感想を述べて能天気に受け流して済まそうとする言動は、実にいい加減、かつ無責任であり、人を馬鹿にしている」と非難しているのです。
※破綻(はたん):物事が修復不可能な状態にまで壊(こわ)れること。
※虚勢(きょせい)を張る:実際よりも優(すぐ)れたものに見せかける。空(から)いばりする。
※真摯(しんし):真面目(まじめ)に、ひたむきに物事に取り組むさま。
※能天気(のうてんき):何事も深く考えず、常に呑気(のんき)で気楽なさま。また、その人。

【屁理屈(へりくつ)】 ※(65)『屁理屈』参照
・警官:この牛泥棒(どろぼう)め、逮捕(たいほ)する!
・犯人:だ、だんな! 誤解ですぜ! あっしはたまたま綱(つな)を拾っただけで、そしたら牛が繋(つな)がっていましてね、牛のやつが勝手について来ただけですってば!

■難易(なんい)にかかわらず、文章の文字を見た瞬間(しゅんかん)に気絶してしまう受験生は少なくない。集団指導などにおいても、国語の授業中に目を開けたまま気絶している者、瞑想(めいそう)修行中の者、目下(もっか)幽体離脱中の者の姿もしばしば見受けられることだろう。中学受験を人生のステップとして自ら選択した以上、自分一人の力ではどうにもならないなどと諦(あきら)めてしまわず、時に信頼できる先生や大人たちの力も借りながら、まずは自分にできることから始めよう。「未来の自分」の姿をはっきりと思い描(えが)き、それに強く、強く自分を引き付け、高めていく努力を日々積み重ねていってほしい。「自分の力で自分を育てる」姿勢、「自分の力で自分を作り上げてゆく」姿勢の大切さを忘れないこと。

(1)確証バイアス
・自分が信じている考えや判断を裏付ける情報にばかり注目し、逆に不都合な情報については無視する心理向。バイアスとは、偏見(へんけん:かたよった見方・考え方)のこと。選択問題においては、「論理的飛躍」や「前操作」といった手法に利用される。思考に方向性を定めること自体は大事であるが、都合の良い情報にばかりを向けて判断を誤(あやま)らせてしまうことのないよう注意しよう。

(2)初頭効果
・選択肢の説明において、後半部に誤(あやま)った内容を述べながら、前半部に正しい内容を述べることで目立たせ正解としての印象を強く与えて誤答に誘導する。「人間は最初に与えられた情報ほど信じやすい傾向をもつ」いう、心理学でいう「初頭効果」を作為(さくい)的に利用する。時間節約のため、選択肢の説明を最後まできちん読まず、専(もっぱ)ら前半部に書かれた内容によって正否(せいひ)を判断する傾向の強い解答者を誤答に誘導やすい。
※初頭効果:最初に提示された特性が印象に残り、その後の評価に影響を及(およ)ぼす心理的作用。逆は「新近効(心理学用語としては、表記は「親近」ではなく「新近」が正しい)」。

(3)新近効果
・選択肢の説明において、前半部に誤(あやま)った内容を述べながら、後半部に正しい内容をべることで目立たせ、解としての印象を強く与えて誤答に誘導する。「人間は最後に与えられた情報ほど信じやすい傾向をもつ」とう、心理学でいう「新近効果」を作為(さくい)的に利用する。小手先テクニックとして、選択肢の「説明における後部に書かれた内容のみによって正否(せいひ)を判断する」よう指導されている解答者などを誤答に誘導しやすい。※新近効果:最後に与えられた情報や、直前に与えられた情報が特に印象に残り、その後の評価に影響を及す心理的作用。尚(なお)、心理学用語としては、表記は「親近」ではなく「新近」が正しい。逆は「初頭効果」。

(4)アンカリング効果(初期値提示誘導)
・例えば、「ピザ」という語を相手に10回繰(く)り返させた後、「肘(ひじ)」を指差して「これは何か」と問うと、相手がつ「ヒザ」と答えてしまう現象を経験することがある。あるいは、ある商品の値札に書かれてある「元の値段」が二線で消され、併(あわ)せて「割引価格」や「値下げ価格」が書かれてあると、それを見て「この商品は得だ」という象を抱(いだ)いてしまうこともある。このように、「最初に提示された情報」が「アンカー=基準(初期値)」となってその後の判断に影響が及ぶ心理現象を「アンカリング効果」という。論理的には「前提操作」の一種。

※アンカー:船の錨(いかり)のこと。最初に与えられた情報が「アンカー」となって心にとどまり、その後の思考や断がその「アンカー」に引っ張られてしまう心理現象を「アンカリング効果」という。
※『論理パズル』のページに『消えた1,000円の謎』という問題を掲載(けいさい)しています。「アンカリング効果による心理操作と「前提操作」を念頭に、是非問題解決に挑(いど)んでみてください。

(5)誤前提(ごぜんてい)暗示(二分法(にぶんほう)の罠(わな))
・「サイドメニューはポテトになさいますか、それとも、サラダになさいますか。」のように、「いずれか一方を必ず択する」ことを「前提」として二者択一(たくいつ)を提示して誘導する暗示手法(二分法の罠(わな))。もっともらし選択肢が与えられると、限定されたその選択肢の中から判断をしがちであるという人間の心理傾向を作為(さくい的に利用する。選択問題においては、説明文中に「否定できない二つの要素を選択的に並列」することで暗示かけ、誤答へと誘導する。論理的には「前提操作」の一種。

※日本のマスコミ(マスメディア)による世論調査やアンケート等においても、(4)「アンカリング効果」、(5)「誤提暗示」などの暗示手法や、(41)「前提のすり替え」、(45)「条件トラップ」などの「論理操作(前提操作)」によて質問項目の表現や文脈を巧妙(こうみょう)に調整し、回答者の心理と判断を意図的に一定の方向へ誘導しよう図るケースがしばしば見受けられる。

(6)イエス誘導(ゆうどう)法
・選択肢の説明文に、解答者が「YES(イエス=その通りだ)」と肯定(こうてい)せざるをえない語句や表現を複数仕込み「肯定の認知を連続させる」ことで誤答に誘導する。「同意の積み重ね」により自然と反論意識が弱まっていく間の心理傾向を作為(さくい)的に利用する。選択問題では、「本文中の語句が沢山含まれているから正解だ」「肯定要素が複数あるから正解だ」といった、頭を使わない安直な機械的判断をしないよう注意しよう。論理的は「前提操作」の一種。

(7)事後情報効果
・ある出来事を経験した後に、実際の出来事には含(ふく)まれていなかった情報を与えられると、その誤(あやま)った情報に沿(そ)うように記憶が変容する現象。自分の理解した内容が、選択肢の説明内に含まれているさまざまな情報によってその都度揺(ゆ)れたりぶれたりしないよう、本文の正確な内容把握訓練を徹底しよう。論理的には「前提操作」として利用される。

(8)催眠(さいみん)誘導(ゆうどう)(トランス誘導/幽体離脱(ゆうたいりだつ)誘導)
・哲学的な内容の文章や、抽象表現の多用された難解な文章、間接描写(びょうしゃ)が多く意味が捉(とら)えづらい作品、あるいは、筆者(作者)独自の世界観に基(もと)づく極(きわ)めて個性的な内容の文章などが素材文として扱(あつか)われると、本文の内容と選択肢の説明内容との煩雑(はんざつ)な照合が思考に混乱をもたらし、解答者が文面を見つめるうちにゆるやかに催眠状態に陥(おちい)って朦朧(もうろう)となってしまう。あるいは、トランス状態や幽体離脱に陥ると、浮遊感と快感を伴(ともな)いながら、幸せそうな笑顔を浮かべつつ「ホゲー」となってしまう危険性もある。平常より難解な文章に対しても全力で食らいつき、頭脳をフル回転させて問題解決に取り組む訓練を積んでおきたい。
※催眠(さいみん):眠気(ねむけ)を催(もよお)すこと。
※トランス:魂(たましい)が抜(ぬ)けて、うっとりとした状態。
※幽体離脱(ゆうたいりだつ):意識や霊魂(れいこん)が肉体から離(はな)れている状態。体外離脱。
※煩雑(はんざつ):込(こ)み入(い)って煩(わずら)わしいこと。
※朦朧(もうろう):意識がおぼろげで、はっきりしないさま。

(9)ゾンビ効果
・一度誤答であると確信を抱(いだ)いて消去したにもかかわらず、その後も、「もしかしたら本当は正解なのではないか」、「手招きする方へ行けば自分は楽になれるのではないか」といった観念に度々(たびたび)襲(おそ)われては、いよいよ増幅する恐れと不安の中で、やがてふいに正常な判断力を失い、気が付くとまんまと誤答へと引きずり込まれてしまっていたのかよ、このっ! という、それはそれは恐ろしい現象。
※ゾンビ:邪悪(じゃあく)な霊力(れいりょく)などによって、生きた姿を与えられた死体。蘇生(そせい)死体。
※取り憑(つ)く:霊などが乗り移る。

(10)サブリミナル効果(隠し誘導文)
・「こっちへおいでよ💛」、「正解はこれだよん💛」、「もうお前を離さないもんね 」のような、受験生の潜在(せんざい)意識に強く働きかける文言(もんごん)をいくつかの要素に分解したうえで、それを選択肢の表現の中に巧妙(こうみょう)に埋め込み、誤答へと暗示誘導する。咄嗟(とっさ)には認識不可能な潜在情報を説明内に密(ひそ)かに埋め込むことで受験生をまんまと誤答へと誘導する、それはそれは、マジで恐ろしい暗示手法。

※サブリミナル効果:映画やコマーシャル等において、例えば「コーラを飲もう」、「ポップコーンを食べよう」といったメッセージを表示した一コマをフィルムの中に何枚か挟(はさ)み込んで映写すると、数千分の1秒という、視覚では通常認識できない極めて短い時間に繰り返して表示されるそのメッセージが、コーラやポップコーンの売り上げ増加に反映するとされる現象。ある知覚刺激が非常に短時間であるなどの理由で意識としては認識できないが、潜在意識に対して一定の影響を及ぼすことができるとされる。心理学や認知科学の分野での実証が困難とされているが、心理操作や暗示誘導、洗脳、マインドコントロール等に悪用される恐れがあるため、日本ではNHKや民放がこの手法を使用しての放送を禁じ、海外でも同様に禁止している国が多い。
※洗脳:暴力的な手段など強制力により、相手の思想や主義を根本的に変えさせること。
※マインドコントロール:暴力的な手段などを用いずに相手の心理状態を制御(せいぎょ)し、特定の意思決定や行動へと誘導すること。

本編をお楽しみいただき、誠にありがとうございました。 

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