短歌(通釈):あ~さ行(105首)

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  1. ■短歌(通釈):あ~さ行(105首)
  2. ■『受験国語 選択肢の判別 111の視点(無料)』
  3. 論理パズル
  4. 各種論理
  5. ■所収歌 作者の略歴(五十音順)
  6. ■所収歌 関連用語
  7. ■あ行
  8.  あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今さかりなり(小野老)
  9.  赤とんぼ 早く現はれ 捕りて食へ 昼を来てさす このやぶ蚊ども(窪田空穂)
  10.  秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる(藤原敏行)
  11.  あけて待つ 子の口のなか やはらかし 粥運ぶ 我が匙に触れつつ(五島美代子)
  12.  朝あけて 船より鳴れる 太笛の こだまは長し 並みよろふ山(斎藤茂吉)
  13.  あさぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪(坂上是則)
  14.  あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む(よみ人知らず)
  15.  あたらしく 冬きたりけり 鞭のごと 幹ひびき合ひ 竹群はあり(宮柊ニ)
  16.  あますなく 小草は枯れて 風に鳴る かなたに小さき 山の中学(木俣修)
  17.  天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ(僧正遍照=良岑宗貞)
  18.  天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも(阿倍仲麻呂)
  19.  天地に われ一人ゐて 立つごとき この寂しさを 君はほほゑむ(会津八一)
  20.  雨に濡れし 夜汽車の窓に 映りたる 山間の町の ともしびの色(石川啄木)
  21.  淡路島 かよう千鳥の 鳴く声に いくよねざめぬ 須磨の関守(源兼昌)
  22.  家にあれば 笥もる飯を 草まくら 旅にしあれば 椎の葉にもる(有馬皇子)
  23.  いかるがの さとのをとめは よもすがら きぬはたおれり あきちかみかも(会津八一)
  24.  幾山河 こえさりゆかば さみしさの はてなん国ぞ きょうも旅ゆく(若山牧水)
  25.  石がけに 子ども七人 こしかけて 河豚を釣りをり 夕焼け小焼け(北原白秋)
  26.  石をもて 追わるるごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし(石川啄木)
  27.  いづくにか しるしの糸は つけぬらむ 年々来鳴く つばくらめかな(樋口一葉)
  28.  いちはつの 花咲きいでて 我が目には 今年ばかりの 春行かんとす(正岡子規)
  29.  いついつと 待ちしさくらの 咲き出でて いまはさかりか 風吹けど散らず(若山牧水)
  30.  いつしかに 春の名残と なりにけり 昆布干場の たんぽぽの花(北原白秋)
  31.  一疋が さきだちぬれば 一列に つづきて遊ぶ 鮒の子の群(若山牧水)
  32.  いつもより 一分早く 駅に着く 一分 君のこと考える(俵万智)
  33.  稲刈りて さびしく晴るる 秋の野に 黄菊はあまた 目を開きたり(長塚節)
  34.  いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の間より落つ(石川啄木)
  35.  妹の 小さき歩み いそがせて 千代紙買いに 行く月夜かな(木下利玄)
  36.  石ばしる 垂水の上の さわらびの もえいずる春に なりにけるかも(志貴皇子)
  37.  うすべにに 葉はいちはやく 萌えいでて 咲かんとすなり 山桜花(若山牧水)
  38.  馬追虫の ひげのそよろに 来る秋は まなこを閉ぢて 想ひ見るべし(長塚節)
  39.  海恋し 潮の遠鳴り 数えては 少女となりし 父母の家(与謝野晶子)
  40.  うらうらに 照れる春日に 雲雀あがり 情悲しも 独りし思へば(大伴家持)
  41.  瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば ましてしぬばゆ いずくより 来たりしものぞ 眼交に もとなかかりて 安寝しなさぬ(山上憶良)
  42.  遠足の 小学生徒 うちょうてんに 大手ふりふり 往来とほる(木下利玄)
  43.  近江の海 夕浪千鳥 汝が鳴けば 情もしのに 古思ほゆ(柿本人麻呂)
  44.  大海の 磯もとどろに 寄する波 割れてくだけて さけて散るかも(源実朝)
  45.  大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立(小式部内侍)
  46.  奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき(よみ人知らず)
  47.  憶良らは 今はまからむ 子なくらむ それその母も 吾を待つらむぞ(山上憶良)
  48.  幼きは 幼きどちの ものがたり 葡萄のかげに 月かたぶきぬ(佐々木信綱)
  49.  おとうさまと書き添へて 肖像画の貼られあり 何という吾が鼻のひらたさ(宮柊二)
  50.  思い出の一つのようで そのままにしておく 麦わら帽子のへこみ(俵万智)
  51.  親は子を 育ててきたと 言うけれど 勝手に赤い 畑のトマト(俵万智)
  52.  おりたちて 今朝の寒さを おどろきぬ 露しとしとと 柿の落ち葉深く(伊藤左千夫)
  53. ■か行
  54.  帰り来ぬものを轢かれし子の靴をそろえ破れし服をつくろう(作者不詳)
  55.  かがやける少年の目よ自転車を買い与へんと言ひしばかりに(作者不詳)
  56.  かすみたつ長き春日をこどもらとてまりつきつつきょうもくらしつ(良寛)
  57.  かにかくに渋民村は恋しかりおもいでの山おもいでの川(石川啄木)
  58.  瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり(正岡子規)
  59.  唐衣裾に取りつき泣く子らを置きてぞ来ぬや母なしにして(他田舎人大島)
  60.  ガラス戸の外にすえたる鳥かごのブリキの屋根に月うつる見ゆ(正岡子規)
  61.  ガラス戸の外のつきよをながむれどランプのかげのうつりて見えず(正岡子規)
  62.  川ひとすぢ菜たね十里の宵月夜母が生まれし国美くしむ(与謝野晶子)
  63.  汽車の窓はるかに北にふるさとの山見え来れば襟を正すも(石川啄木)
  64.  君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ(光孝天皇)
  65.  今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海(俵万智)
  66.  清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みな美しき(与謝野晶子)
  67.  清らなる山の水かも蟹とると石をおこせば水の流らふ(島木赤彦)
  68.  草の実のはぜ落つる音この谷のところどころに聞こえつつおり(斎藤茂吉)
  69.  くさふめばくさにかくるるいしずゑのくつのはくしゃにひびくさびしさ(会津八一)
  70.  草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝て削るなり(北原白秋)
  71.  葛の花踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり(釈迢空)
  72.  薬のむことを忘れて、ひさしぶりに、母にしかられしをうれしと思へる。(石川啄木)
  73.  くれなゐのニ尺のびたる薔薇の芽の針やはらかに春雨の降る(正岡子規)
  74.  心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行)
  75.  こころよく我にはたらく仕事あれそれを仕遂げて死なむとぞ思ふ(石川啄木)
  76.  不来方のお城の草に寝ころろびて空に吸はれし十五の心(石川啄木)
  77.  子どもらと手まりつきつつこの里に遊ぶ春日は暮れずともよし(良寛)
  78.  子どもらは列をはみ出しわき見をしさざめきやめずひきいられ行く(木下利玄)
  79.  この朝け霧おぼろなる木の影に日のけはいして鳥鳴きにけり(島木赤彦)
  80.  この三朝あさなあさなをよそほひし睡蓮の花今朝は開かず(土屋文明)
  81.  駒とめて袖うち払うかげもなし佐野のわたりの雪の夕ぐれ(藤原定家)
  82.  これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬもあふ坂の関(蝉丸)
  83.  金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に(与謝野晶子)
  84. ■さ行
  85.  さくらさくらさくら咲き初め咲き終りなにもなかったような公園(俵万智)
  86.  桜ばないのち一ぱい咲くからに生命をかけてわが眺めたり(岡本かの子)
  87.  さざなみや志賀の都はあれにしを昔ながらの山ざくらかな(平忠度)
  88.  寂しさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕ぐれ(寂連)
  89.  「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智)
  90.  沢がにをもてあそぶ子に銭くれて赤きたなそこを我は見たり(釈迢空)
  91.  志賀の浦や遠ざかりゆく波間より氷りて出づる有明の月(藤原家隆)
  92.  しきしまのやまと心を人とわば朝日ににほふ山ざくら花(本居宣長)
  93.  しずかなる峠をのぼり来し時に月の光は八谷を照らす(斎藤茂吉)
  94.  自転車のカゴからわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ(俵万智)
  95.  死というは日用品の中にありコンビニで買う香典袋(俵万智)
  96.  信濃路はいつ春にならん夕づく日入りてしまらく黄なる空の色(島木赤彦)
  97.  死に近き母に添寝しんしんと遠田のかわず天に聞こゆる(斎藤茂吉)
  98.  しばらくを三間うちぬきて夜ごと夜ごと子らが遊ぶに家わきかへる(伊藤左千夫)
  99.  四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら(俵万智)
  100.  霜やけの小さき手してみかんむく我が子しのばゆ風の寒きに(落合直文)
  101.  白雲に羽うちかわしとぶ雁の数さえ見ゆる秋の夜の月(よみ人知らず)
  102.  白雲のうつるところに小波の動き初めたる朝のみづうみ(与謝野晶子)
  103.  白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ(若山牧水)
  104.  白埴の瓶こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり(長塚節)
  105.  銀も金も玉も何せんにまされる宝子にしかめやも(山上憶良)
  106.  水平線を見つめて立てる灯台の光りては消えてゆくもの思い(俵万智)
  107.  鈴鹿山うき世をよそに振りすてていかになり行くわが身なるらむ(西行)
  108.  鈴鳴らす橇にか乗らむいないな先づこの白雪を踏みてか行かむ(若山牧水)
  109.  戦争の話やめよと隣室の母するどければみな息ひそむ(作者不詳)
  110.  千メートル泳ぎ切りたる賞状を病気の父は笑みてうなずく(作者不詳)
  111.  袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)
  112.  そのかみの神童の名のかなしさよふるさとに来て泣くはそのこと(石川啄木)
  113.  その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな(与謝野晶子)
  114.  それとなく郷里のことなど語り出でて秋の夜に焼く餅のにほひかな(石川啄木)
  115. ■剽窃について

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